【まひlog】Psychology Logic

私=間広の記録=ログで【まひlog】です。サブタイトルはマイブームにより変化します。2021.11〜心理学のロジック。

自分を認めること

分かりやすさでダイエットを例に取ります。

ある人から「太るのが怖い」「何とかしたい」と相談を受けたとします。ちなみに相手はどう見ても痩せています。さて、何と言葉を掛けるのが良いでしょう?

A.痩せてるから全然心配要らないよ

B.カロリー制限をしていれば太らないよ

C.太ったらどうなっちゃうのが怖い?

おそらくよく言われるのはAやBでしょう。ですが、私はCが最適解だと思います。


Aは現実、Bは正論です。これらは相手を励ましたり安心させようとして言われますが、実際のところ「太るのが怖い」という気持ち自体は否定しています。極端ですがAとBの回答を噛み砕くとこうなります。

A.いいえ太っていません→怖がる理由が分かりません

B.いいえ太ることはありません→怖がる理由が分かりません

「太るのが怖い」と言った相手にとってはモヤモヤが残るでしょう。


自分の気持ちを押さえ込んで人の意見に賛同するのはとても難しいことです。よって相談した側が「自分を認める」のが必須になります。これは避けて通れないと私は思います。

ただし、ここで言う「自分を認める」のは自分が痩せていること(現実)や理屈上問題ないこと(正論)を認めるのではなく、「太るのが怖い」気持ち(の根っこ)を認めることなのです。


は続いてCの回答を解き明かしていきます。

C.太ったらどうなっちゃうのが怖い?→怖がる理由を教えて

相手もどうして「太りたくない」か分からなくなっていて「(がむしゃらに)食べない」という呪縛に掛かってしまったかもしれません。よって「太りたくない」という気持ちを認めつつ、その気持ちの根っこを細分化や明確化しましょう。

「着たい服が綺麗に着こなせないから(太ってるせいだなって思って)」

「体が重くてだるいから(太っちゃったのかと思って)」

「◯◯くんに好かれなかったから(痩せれば好いてもらえると思って)」

のようにだんだんと具体性のある内容を見出していけば、自分で自分の気持ちを認められるようになり、呪縛から解放されるチャンスが巡ってくるかもしれません。

私の自己肯定感の変遷(総括)

完膚なきまでに打ちのめされてから、人と関わることで回復した。
私個人としてはほんの15年間でダイナミックに経験し過ぎたと思っています(男関係の部分は詳細を書いていませんがもっと壮絶です、1年半共同生活をしてたり、彼女は居ないことを確認したと思いきや嫁と10代半ばの子どもが居たり)。

自己肯定感アップカウンセラーに向いている人は自己肯定感が下がった経験があって上げることに成功した人だと言いますが、私の事例はあまりにもショック療法すぎて人に適さないのです。

だから平和的で建設的でハッピーな方法を学んでいる最中です。
キャリカレさんの「自己肯定感アップカウンセラー」と「ポジティブ心理学インストラクター」の資格試験を勉強中です。

蛇足ですが私の覚えてる限りでは幼稚園の年少の時から自己肯定感は極端に低かったです。
早くも虐められていて、先生に「◯◯くんに転ばされた」と訴えるも、相手は上級生なので先生にとっては知らない子であり「え?誰?」みたいな反応で何も助けてくれませんでした。私の目にはそう映っていました。
だから壮絶な経験をしてもしてなくても、私はたぶん自己肯定感が下がって上がる、もしかしたら下がったまま上がらなかった人生だったかもしれません。
せっかく上がったのなら、今度は私が助ける番です。

私=間広の自己肯定感の変遷(3/3)

さて、30歳→大学3〜4年生→20歳→浪人生→高校生と遡って、段階的に自己肯定感が下がっていったのが分かりますね。
…ちょっと待て、大学4年生と30歳の間に何があった?どうして自己肯定感が生き返ったんだ?!
では一旦過去に戻ってから、現在に至るまでの変化を見ます。自己肯定感回復の物語です。

◽️間広(24)
自信が無い。遠距離になり、なんだかもうダメな気がする。そんなところに私の理想を語るような人が現れて、あれよあれよと流されて、本当に大事な人との関わりを自ら手放してしまいました。
その後、理想人間は虚偽の人格を呈していることがだんだん分かり、あれよあれよという間に私史上最低最悪に嫌悪する対象に変わりました。
※相手は発達障害で、身近な人間をトレースするという特徴があったようです。聞いた話では同時期に5人の女性にアプローチしていました。騙そうとか嘘をつくとかいう意思を当人は持っていないため怪しむ隙もなく、何がしたいんだか分からない。

◽️間広(25)
こんなクソみたいなやつに時間やお金を使ってるのがバカみたいだ!
自分の方がかわいそうだ!自分に価値が無いわけねえ!こんなクソに好きにさせてたまるか、自分の人生は自分のために生きてやらあ!
私は自己否定ループから脱出したのです。

◽️間広(26)
自分の時間を生きられるように自分の意識を変える努力をしました。この頃は平和でした。でも心に侘しさが残っていました。いつまでも自分を強く保っていられるだろうか?そんな一抹の心配がありました。

◽️間広(27〜28)
また変な男に好かれ、ちゃんとしようとしましたが、結局優しくしてしまいました。
相手は自分の寂しさを押し付けてるだけで妄想の私を見ている、全然私の話が頭に入ってないようだ。たくさんの気づきがありました。
「無駄な時間を過ごしているなあ」「私はもう楽しくないわ」と自分の気持ちを尊重し、離れる努力と、もっと自分の時間を生きる工夫をしました。

◽️間広(28〜29)
また好きな人ができ、今度はわりとちゃんと良い時間を過ごせていました。でも続きませんでした、そもそも好かれていませんでした。
相手からどこが嫌だったか、どうして好意が湧かないのか、教えてもらいました。
自己肯定感0モンスターのままだったら受け入れなかったことが「相手はこうで、自分はこうだ」と受け止められました。
好かれようとしなくても、嫌われるのを恐れなくとも、もう良いんだ。自分の心も他人の心もそのまま受け入れることができる。

そして私の自己肯定感は生きることを苦しまないレベルまでには回復したのです。

私=間広の自己肯定感の変遷(2/3)

さらに遡っていきましょう。


◽️間広(20歳)

好きな人(彼氏ではない)に一切の関わりを断たれるという出来事がありました。

接点を失った後、私の心は「謝りたい」に支配されました。でも謝れない。思い出すと息を吸って吐くだけで肺に穴が空いたような、心臓が捻り潰されるような気分になりました。

「評価されたい」でも何も見せられない。「作品の感想を伝えたい」でも何も伝えられない。

私は相手を唯一神のように崇拝していたことを自覚しました。ああ、宗教にハマって抜け出せなくなった人が外野の働きで無理やり教団から引き剥がされたらきっとこうなるんだろうな(元の生活に戻っても心はもう戻ってこない)、という1つの解を見出しました。

自己肯定感は死にました。


◽️間広(浪人生)

偏差値30台でした(特発性過眠症が起因)。

予備校に入ると、自分はたくさんの社会の歯車の1つでしかないという気分になりました。成績が優秀でなければ選択肢を与えられない。予備校というビジネスの1ユーザーでしかない。自分は特別じゃなかった。そんな解を見出してしまいました。

さらに初めての短期バイトが"自分は特別じゃない"の心理に拍車をかけました。

自分は時間に融通が効くしパソコンもできる方だし何より若いから絶対採用される。と思い込んでいたバイト面接で不採用の通知を受け、とにかく驚きました。

誰でも仕事がもらえる試飲や試供品配布のバイトをしてみると、4時間でも辛くて途方もなく時間を長く感じました。

日曜日もたくさんの人が何時間も働いていることを働く人達の目線で感じ、私は学校という組織に守られていた、社会は人の数だけ人生と価値観があった。と気づきました。ショックが大きかったあまり、何でもない当たり前のこととして受け止めきれず、"大きな恐怖"として根を張ってしまいました。

自分の武器だったブラスバンド部やオタク趣味は大きな社会では自分をもう守れない。繋ぎ止められていた自己肯定感は瀕死の重傷を負いました。


◽️間広(高校生)

特発性過眠症が重症化し、ろくに起きていられない日々を過ごしていました。

頑張りたくても頑張れない(常に物事を考えていられない、考えようとすると眠りに落ちる、夢と現の区別がつかず何が起きたか分からない、短期記憶が機能しない)から諦めがちになりました。

周りからも明らかに冷ややかな目で見られるようになりました。

でも「自分はもっと特別なことができるんだ!」という熱意はあり、実際ブラスバンド部、群舞(鳴子持って踊る)、オタク趣味が昇華した行為(声真似や歌やプレゼンテーション)は周りから評価されていました。

成績不振でコミュ障なところはパフォーマンス能力でカバーして、自分を認めようとしていました。

私=間広の自己肯定感の変遷(1/3)

こう何度も「自己肯定感」というキーワードを押し売りしていると「お前の自己肯定感はどうなんだ?」との野次が聞こえてくるような気がします。
私こそが私史上最高の被験者なので、むしろ聞いていただけると幸いです。

◽️間広(30)
死んだはずの自己肯定感を蘇らせたゾンビです。打たれ弱いながらも何があっても立ち直れる、形状記憶豆腐メンタルに進化しました。
こうなると鬱になっても回復しようとしたり建設的に耐えたりできます。
・鬱なのは疲労が溜まっているからだ(寝ることを許せる)
・鬱なのは栄養が不足しているからだ(食べることを許せる)
・季節性だ(気候が安定するまで丸1〜2ヶ月間ダラダラ過ごすことを自分に許せる)

◽️間広(大学生)
自己肯定感0モンスターでした。
スクールカウンセラーに通い、相談内容の1つは「自分のためにご飯を買うことができない」でした。
理由は「自分のような無価値のクズ人間の空腹を満たすためにお金を使うなんてもったいない」という心理です。
みるみる痩せていくので親にも「理系なんだから栄養を摂らないと体が壊れて歳とった時に苦労するの分かるでしょ?」と言われていました。親の意見は正しいと納得してるのです。しかし「自分は無価値だからお金を使うのがもったいない」の心理の方が優先順位が高いため、「じゃあ好きなものを好きなだけ買って食べよう」という行動に至らないのです。
ご飯を買えるようになってほしい、という気持ちはあるのでカウンセラーに相談した次第です。
自分の経験から言えるのは"自己肯定感を無くすと最悪命に関わる"ということです。

ちなみにスクールカウンセリングへの相談は解決しませんでした。というか未だに抱えてます。
ただしダメなのは"自分1人のために高いお金を出して買う"ことであって、安価だったり他の方法で入手するご飯は食べられるので、死ぬことはありませんでした。
※サークルや研究室の飲み会や食事会、同期が持ってきたバイト先の売れ残りのパンやドーナツ、自分のバイト先で余った期限切れのお菓子、他店のゲーセンで安く取れた景品のお菓子とか。

自分の心と向き合うこと

毎日体重計に乗るだけで痩せる。と聞いたことはありませんか?

そんなバカな、と思うかもしれませんが、バカにできません。全然体重計に乗らずただがむしゃらにダイエットする場合を想像してください。

「今何kgなんだろう?」「周りからは痩せたって言われるけど本当にそうかな?」「増えてたらどうしよう」「続けることに意味なんてあるのかな」と不安になるでしょう。

毎日体重計に乗って変化を見るとどうでしょうか?

「減ってこそないけど増えてもないし、もう少し運動続けてみよう」「減ってる!嬉しい!でも油断は禁物だ」「増えてた!やり方を変えよう!」と具体策を見出すでしょう。


先の不安は自ら生み出した妄想です。本当の体重を知らないし知ろうともしていないのに、それに怯えてどんどん自分を苦しめてしまっています。

ところが本当の体重を知ったらどうでしょう。良くても悪くてもとりあえず進むべき道は見えてきます。

現在の状態を知るのはとても大事だと私は思います。


ではこれを、あなたの漠然とした不安に置き換えて考えてみてください。


「私って何なんだろう?」「周りからは良い人って言われるけど本当にそうかな?」「嫌われてたらどうしよう」「生きることに意味なんてあるのかな」

"自分の心と向き合う"とはそうゆうことです。

自己否定無限ループからの脱出

自己肯定感アップは何歳から始めたって良い。


10〜20代の間広へ


「自己肯定感を高めませんか?」

ええ、響かないでしょうね。では、

「自信が持てない、打たれ弱い、嫉妬深い、何をしても惨めな気持ちになる、人の意見に否定的態度ばかりとってしまう、そんな自分を辞めたい」

と言えば、食い付いてくれますか?


「私なんか変われない」という内なる声が聞こえてきます。ええ、そうでしょうね。根本的には変わってないですから。

30歳の私は能力が高まったわけでもなければ、オドオドする性格は相変わらずで、苦手は克服されておりません。嫌な事はとことん嫌です、絶対にやりません。


「じゃあどうして苦しみが緩和されるのか?」ですか。良い質問です。

上記の"根本的には変わってない"の後に続く事柄を全て"自分で認めた"からです。

・能力は高くない

・オドオドする

・苦手なことはある

・嫌なことはとことん嫌

⇒絶対にやりません ←ここが重要!


そう、できないことを「できるようにならなきゃ」と思い込んでいたのが10年前の自分の悲しき無限ループの条件式です。

「できるようになったらループを抜ける」、んなわけあるかい。

できるかできないかを正しく判断する基準は、何だと思う?


私が目指す自己肯定感アップは、バグったwhile文の条件式を正してやることです。

ビビッと来たら、勉強が苦手な私の下手くそな学習まとめについて来るのです。


さあ、旅の始まりです。


30歳の間広より